出演  ウード : 常味裕司
        YUJI Tsunemi

    リュート、19世紀ギター : 櫻田亨
                 TORU Sakurada

    ギター : 柴田杏里
        ANRI Shibata

    ソプラノ : 大城みほ

             MIHO Oshiro
             

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               2016年6月4日(土)東京オペラシティ 近江楽堂 

        



Santa Maria Leva Cantigas de SantaMariaより


涙のパヴァーヌ  J.ダウランド 


柳の唄 シェイクスピア劇「オセロ」より

月光  F.ソル


アヴェマリア F.シューベルト

ランマーバーダーヤタサンナ  アラブ宮廷歌曲





サマーイ・ヒジャーズカルクルド イラク古典器楽曲


プーサ・パイ  ギリシャ民謡



狐火の踊り M.ファリャ「恋は魔術師」より


七つのスペイン民謡より ナナ  M.ファリャ


七つのスペイン民謡より ポロ  M.ファリャ


ハバナギラ イスラエル民謡

                                             photo:Takashi Nakamura







  ごあいさつ〜「弦の系譜」に寄せて

本日は“月の沙漠コンサートシリーズ・西組公演”「弦の系譜」にお越しいただきましてまことにありがとうございます。

豊かで、温かい響きを誇る、ここ東京オペラシティ 近江楽堂で心地よいひと時をお過ごしいただけましたら幸いです。

本日皆様にお聴きいただくウード、リュート、そしてギターは、撥弦楽器(はつげんがっき=弦をはじく楽器)という同じカテゴリーに属しています。その中で最も古い歴史を持ち、多くの楽器のルーツとされているものが、ウード(Oud)です。起源は3世紀のササン朝ペルシャとされていますが、1,900年後の現在もアラブ世界では人気のある“現役”で、「楽器の女王」と呼ばれています。このウードがペルシャから砂漠の道を経由して、シルクロードに着き、西(オアシスの道)と東(草原の道)に分かれて、それぞれヨーロッパと東アジアに伝来、西で生まれたのがリュートやギター、東で生まれたのが琵琶、とされています。

こう書いてしまうと、あっという間に感じられるかもしれませんが、ウードからリュートが産まれるまでには1,000年以上、そのリュートからギターが産まれるには、そこからさらに数百年かかった、とされていますから、まさに「悠久の時を超えて」、今日3つの楽器が皆様の前に登場するわけです。

撥弦楽器には、もうひとつ共通した特徴(パーソナリティ)があります。

それは、歌の伴奏楽器として愛され、普及していったということ。

弦の爪弾きとともに歌うことは、今も昔も、そして洋の東西を問わずに、最も普遍的な「音楽的な風景」なのでしょう。

今日は、ソプラノの大城さんが、ウード、リュート(と19世紀ギター)、そしてギターの3人の演奏家と共演して、このシーンをたっぷりと届けてくれます。

どうぞ、貴方の前に登場する楽器それぞれの「個性的なところ」と「共通したところ」をお探しになりながら、土曜日の午後をお楽しみください。

            月の沙漠コンサートナビゲーター

コンテンポラリー・クラシック・ステーションOTTAVA    

斎藤 茂